そういうことで、僕の長編アニメーションの時代ははっきり終わったんだ、というふうに、もし自分がやりたいと思っても、それは年寄りの世迷い言であるというふうに片付けようと決めています。
やりたいことがあるんですけど、やれなかったらみっともないから何だか言いません。それから僕は、僕は文化人になりたくないんです。僕は町工場のオヤジでして、それは貫きたいと思っています。だから発信しようとか、あまりそういうことは考えない。文化人ではありません。
カプローニという設計者はルネッサンスの人だと思うと非常によく理解できて。つまり、経済的基盤のないところで航空会社をやってくためには、相当はったりもほらも吹かないといけない。その結果作った飛行機が航空史の中に残ってたりするんだということが分かって、とても好きになったんです。そういうことも今度の映画の引き金になっていますから。
「この世は生きるに値するんだ」 「風立ちぬ」の後をどう生きるか 宮崎駿監督、引退会見全文 (1/9)
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