ことばのちから

世界は言葉でできている。

頑張っても報われない世界があることを忘れてはならない

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。


あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。


多様性がなぜ必要かと言えば、新しい価値とはシステムとシステムのあいだ、異文化が摩擦するところに生まれるからです。

平成31年度東京大学学部入学式 祝辞

秤は自分の中にある

人より頑張ることはとてもできない。あくまでも秤は自分のなかにある。自分なりにその秤を使いながら自分の限界を見ながらちょっと超えて行く。を繰り返してゆく。そうするといつの日かこんな自分になっているんだと。少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないと思う。
一気に高みに行こうとすると今の自分とギャップがありすぎて続かない。後退もしながら、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれが正解かわからない。そうやって遠回りすることでしか本当の自分に出会いない。

イチロー引退会見より

IQ より EQ

EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは

EQが測定されたのは1989年。アメリカのジョン・メイヤー博士が初めて発表しました。
IQが頭の良さを表す知能指数であるのに対し、EQは「生きる力」をどれくらい持っているかを表す指数になります。人間の言動はその時の気分や状態によって変わるものなので、その時に置かれている状況によってその都度変わってきます。自分の置かれている状況を認識してそれをコントロールすることができれば、適切な言動ができるようになるのです。


では、EQが高い人はどうでしょう。

一般的に、EQが高い人は好奇心旺盛で努力家です。そして、コミュニケーション能力が高く協調性がある、自分の感情をコントロールできるため逆境に強い……という、社会や仕事で求められる「生きていく力」が備わっていると言われています。

時代はIQからEQへ……。心の知能指数「EQ」って何?

戦略思考:Big Picture , Matrix , Logic Tree

さてここで、具体的にどのような方法や手法を使って育成するのか、その一部を紹介するならば、まず3つの戦略思考 (Big Picture , Matrix , Logic Tree )による実践トレーニングを挙げることができます。

  • Big Picture

ビッグピクチャーあるいは全体図、鳥瞰図と呼ばれるもので、物事を枠組みでとらえたり、大局の流れを有機的につかみ全体のつながりを全体観として観る手法です。

  • Matrix

マトリックスあるいはグリッド、格子図とも呼ばれるものです、いかにしてまわりの変化を自分の中に引き込んでいくのか、自分に欠けているものがなんなのかを自ら気づいていく手法であり、情報と情報を掛け合わせることによって新しい情報を創り出していく弁証法的な手法です。論理の一貫と客観性を磨くために有効です。

  • Logic Tree

ロジックツリーあるいは論理の木、筋道とも呼ばれるもので物事の体系的な分析に使います。たとえば、大きなものを、中位のもの、さらに小さなものへと大→中→小と要素分析します。また問題とその原因についてや、ある目的をどのような手段をもって達成するかといった、目的と手段の分析などに使われる手法です。


以上の3つの戦略思考を、全体をつなげる力(全体適合力)、 変化に対応する力(変化適合力)、目的を実現する力(目的適合力) と呼ぶ場合もあります。そして、これら3つの力の実践に加えて、さらに経営の共通言語、SWPの共通言語化を強力に推めます。

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魔の川・死の谷・ダーウィンの海

以前から技術を事業に繋げるには3つの障害があるといわれてきました。

  • 技術を開発しても製品に繋がらない「魔の川」、
  • 開発した製品を「商品化」できずに埋没させてしまう「死の谷」、
  • 開発商品が市場で淘汰される「ダーウィンの海」と呼ぶ3つの障害

です。
魔の川を渡れないのは市場ニーズに合致する技術テーマの絞込み不足が原因です。死の谷は開発に係わるリスクをテークすべき技術担当役員の資質が問題となります。ダーウィンの海では技術戦略とマーケティングの整合性が課題となりますが、最近の日本企業の失敗の多くがこれによるものと私は思います。

成長に必要な技術戦略

世界は美意識で競い合ってこそ豊かになる

何度も書いている気がしますが、原研哉さんの素敵な言葉を引用します。

世界は美意識で競い合ってこそ豊かになる。

本当にそう思います。だからこそ、高い志を、強い意思を、深い思考を、広い視野を持った経営者がこの国にはもっとたくさん必要です。それが文化的な成長への近道だと思います。

美意識のある経営を。|文鳥社とカラスの社長のnote|