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ことばのちから

世界は言葉でできている。

マネジメント=オーケストラの指揮者

 これまで管理職といえば、その業務に精通しており、経験から部下にアドバイスできる存在であった。今では部下が専門家で、口を出せないことも多い。

 ドラッカーは、しばしばマネジメントをオーケストラの指揮者に例えている。指揮者はすべての楽器を各奏者よりうまく演奏できるわけではない。全く演奏できない楽器もある。必要なのは聴衆の心に響く曲のイメージを創り、各楽器の調和を考えてそれを実現することだ。

 自分のイメージを各奏者に的確に伝え、表現方法の指示を出す。さらに各奏者の音をよく知り、得意なところを際立たせたりモチベーションを上げる工夫をしたりもする。全体のバランスのためには一流の奏者にも気後れしない指揮者である必要がある。

 目指すところは高い技術の結集ではなく、現有の奏者で最高の音楽を創ることである。ドラッカーは『現代の経営』で「一流の腕は確かに重視しなければならないが、それは常に全体のニーズとの関連においてでなければならない」と語っている。

ドラッカー、専門職に「根拠のないプライド」は不要