ことばのちから

世界は言葉でできている。

まずは自分の「現場」を磨け

「現場」という言葉は魔物だ。
英語で直訳できる言葉はない。
ある種の製造業において「現場」とはあくまでも「製造現場」を指す。
他のあらゆる部門は「現場を知らない」部門だ。
「営業現場だって現場ですよね」という言葉を、
「”一般的には”そうは言いません」と一蹴されたことがある。
しかし別の会社では、営業を現場と呼び、マーケティングやバックオフィスを
「現場を知らない連中」と嘲笑している。
マーケターが、経営者のことを「現場を知らない」と批判しているのを
聞いたこともある。
経営者が「我々は日々経営の現場で戦っているのに、コンサルや銀行の連中は
言うだけでいいからラクだよな」と言っているのもよく聞く言葉だ。
かと思えば、コンサルタントが「民間の現場はそんなに甘いものじゃないですよ」と
官僚を諭したりもする。
銀行員が「大学を出て民間の現場を経験せずにそのまま教師になる制度は
おかしい」と教員を批判しているかもしれない。
「私は現場・現地・現物の三現主義です!」と経営者が強調するのは毎度おなじみのシーンだし、
対して「現場なんて来たことねえくせに」「”院長回診”が三現主義かよ」という批判もまたおなじみだ。
壮大なる現場の入れ子構造
現場のマトリョーシカ
そこには、ある種のルサンチマンとともに、自らのもつ現場への誇りと
他者への蔑みが混然一体となっている。
いったい現場はどこだ。
それはすべての人にとって目の前にあるものそのものだろう。
他の誰かを「現場を知らぬ」と批判する前に
自らの現場をピカピカに磨きあげよう。

https://www.facebook.com/hiroshi.hashiguchi.31/posts/476842105688557

快適ゾーンを飛び出す

誰しも、既に自分に備わった力や経験で、ミスなく、うまくこなすことができることを好みがちです。しかし、そこにとどまっていては、それ以上の成長は期待できません。リーダーは、心地よい快適ゾーンを飛び出して、未知の分野に挑むことが奨励されます。そうすることで初めて、世にない新しいものを生み出すことができるからです。

ジョブズも語った失敗談 挑戦への勇気を引き出す

「つもり」では成長なし

糸井 社長のアイデアがなんで通るかっていうと、勝つまでやるからですよね。野球でいえば9回で負けてたときに、社長は「12回までやるぞ」って言える。そういうずるを生かしてない社長は、多分ダメなんです。

 ――MJの読者に一言、ビジネスがうまくいくアドバイスを下さい。

 糸井 死ぬほど考えないとダメなことがやっぱりある。で、大体「考えた」という人は死ぬほど考えちゃいないんです。「なんかコツがあるんですか」ってすぐ人は聞くんですが、聞かない方がいい。いま平気な顔して言ってますけど、死ぬほど考えたんですよ僕も。

 高田 陥りがちなのは「伝えたつもり」になること。僕も商品が売れないことがあった。なんでだろうって考えると、お客さんに伝わってないんですよ。それで何度も10回20回と伝え方を変えていったのが、30年の経験ですから。人としても「頑張ってるつもり」では、10年20年たっても成長しないですね。

お薦めの達人対談 高田氏「『つもり』では成長せず」

「やる」と「やりきる」は大きな違い

笠原は、病気の子どもが親からもらい受ける肝臓は、子どもを助けたいという親の強い思いのつまった「命のプレゼント」だと言う。その“家族の未来”を確実につなぐために、1,200件を超える手術を経験してもなお、手術の前には必ず時間を設けて手術記録を見返すなど万全の準備を施し、あらゆる限りの手を尽くす。信念は、「やるのではない、やりきる」こと。 番組では、昨日助けられなかった子どもを、明日はなんとか助けられるよう、毎日毎時、ほんの少しでも前進しようともがき続ける医師の生きざまに迫る。

プロフェッショナル仕事の流儀 移植外科医・笠原群生

信頼の貯金

――自分の生活より信頼を守るほうが大事だと?

【村西】そうです。借金を返済するってことは、信頼の貯金をするということでもあるのです。世界で初めて片面二層の4時間16分のDVD作品を5本作ったときは、さっきの20億円を借りた人から、さらに5億円の制作費を借りました。20億円は返し終えていたとはいえ、最初は私も、いくらなんでも彼らは貸してくれないだろうと思いましたよ。

でも、5割の「ひょっとして……」という気持ちでお願いしてみたら、なんと2秒で「貸してやる」と言われた。逃げずにコツコツ借金を返していたら、巡り巡って「村西は信用できるやつだ」という評価が生まれたからです。信頼の貯金とは、こういうことです。

借金50億円を返済した「全裸監督」の話術

CTOは根っからの楽天家がいい

――技術者としての能力は必要ですか。

久多良木 私はCTOに求められる基本的な資質として、何よりもエンジニアとしての卓越した技量と豊富な知識と経験に裏付けられた突破力、そして修羅場における揺るぎない戦闘力を挙げています。

 いざとなったら、自らプログラムコードや図面を書いたり、チームメンバーと一緒にプロトタイプを作ったり、手足を動かして全員を力強く牽引するくらいでないとCTOとは言えません。CTOのTはテクノロジーですから、技術のディスカッションに加われないようでは失格です。最近の大企業には、技術者としての能力が乏しい中で、研究管理ばかりしている技術トップが多いことを危惧しています。

 さらに画期的なアーキテクチャーを見いだす力がCTOには必要です。頭の中にある実現したいものを、どう創るか、どういう形にするかがアーキテクチャー設計です。これが作れないと、途中で土台から崩れ落ちる。土台となる基本的なアーキテクチャーは、きちんと技術を理解しているCTOの下で考えなければいけません。

(中略)

最後にもう一つ。CTOは根っからの楽天家がいいですね。まわりの人が、「この人について行ったら、何か楽しいこと、大きなことができるかもしれない」と思えるくらいのほうが、優秀な人が自然と集まり、本来の実力を発揮してくれます。

奇人変人の才能見抜け 「プレステ生みの親」のCTO論