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ことばのちから

世界は言葉でできている。

コモディティ化の境目

 ――鴻海はシャープを用いて有機ELの開発を加速させたいようですが。

 液晶パネルの生産は、世代が下りる(新しくなる)に従って、投資規模が増えているビジネス。市場もある程度大きくなっているが、それを超える勢いで技術的に高度になり、投資規模が増えている。ところが、値段は上がるどころか、あっという間に下がっていく。これでは回収できないし、大型液晶なんて、ほとんど誰も儲かっていないと思う。これは有機ELでも、同じ問題が起きうる。

 人間が目で見る商品だから、私たちが価値を認識できないと、意味がない。結局、すでに4Kテレビも、値段が下がっている。「私たちは特殊で、すごい技術を持っています」と言ってみたところで、エンドユーザーが認識できないものに価値なんてない。いい技術はカネになる技術だから。その事業領域にい続けることに意味があるのかすごく疑問だ。

 むしろ液晶のバリューチェーンの中では、接着剤とか薄膜技術であるとか、川上のメーカーですっと儲かっている企業もある。こっちがコモディティ化しないのは、作れる企業が1社か2社しかないから。パネルのように、2~3年ごとに、何千億円単位の投資が必要なわけでもない。

「シャープを含め、企業再生に甘い薬はダメ」