――草創期のソニーは他社と何が違ったのですか。
「大事なのは、個人の力を生かす組織であることだ。歴史ある名門メーカーの研究開発部門にはボスがいて自由に研究できないように思えた。一方、ソニーは、それぞれが思い思いに勝手なことをやっても、組織全体に秩序があった。『秩序ある混沌』と言い表せる。上からのトップダウン、下からのボトムアップがうまく結びついていた」
「秩序ある混沌」があった ノーベル物理学賞 江崎玲於奈氏
混沌を抱え込んだまま、その混沌に秩序を与えることが、絵を描いていくプロセスなのです。この「秩序ある混沌」が芸術作品につながります。
秩序ある混沌 – 物事をより深く知るために