ことばのちから

世界は言葉でできている。

「死の瞬間こそが、人生で最もがんばったとき」

人間というのはトラウマの記憶と一緒で、本当につらい記憶をあとで消し去るようにできているんです。生きていくために、それは例え愛しい子どもでも、その愛しい子どもが本当に苦しんでいる記憶というのは、家族から消えてなくなるんですよ。だけど、僕はいつも思うんですね。本当に、死に落ちていくその時こそ、その子どもが最も人生で頑張った時だと、そう思う。

でもそのときのことを、家族に思い出してもらえないことほど不幸なことはないんじゃないか、と思うんです。死のその時まで、しっかりと子どもを見届けてほしいのに、生きている人たちはそのことを辛くて思い出せないから、思い出したくないから思い出してもらえない。

「死の瞬間こそが、人生で最もがんばったとき」 愛しい人の最期を忘れないために、医師ができること | ログミー[o_O]