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ことばのちから

世界は言葉でできている。

「甲子園の決勝で投げるな」と言えるか

ところが、ジョーンズ記者が「それでは、日本野球の美しさを失うことになりませんか」と聞くと、権藤氏が考え込んでしまった。そして、ゆっくりと言った。「そうかもしれないね。しかも、甲子園の決勝で投げるななんて、自分は言えるだろうか」

「彼が将来、メジャーに行くとき、100億円の値がつくかもしれない。それを考えて彼を守れ、という考えも分かる。しかし彼は、彼のためではなく、家族のため、チームメートのため、学校のため、地域のため、県のために投げている。彼は、お金では計れないもののために、体を張っている。それはある意味、我々が失った美しさだ。今、米国の高校野球界はドラフトで指名されること、大学で奨学金をもらうことがプレーする目的になっているから」


済美・安楽の772球 米国人から見た高校野球(上・下)
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO57904680Q3A730C1000000/
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO57905650Q3A730C1000000/