ことばのちから

世界は言葉でできている。

偶然の幅をより広げるために努力する

「私は投球フォームでも投げる感覚でも、昔の良い形を追いかけることはしません。だって、その日その日の状態は違うから。肩だって、軽い日もあれば重い日もある。その日に応じた自分を出せばいい。最高の状態だった時のことをイメージすることはあるけど、またいつかそれが来る。べつに今日じゃなくてもよい、と考えているんです」
――最高の状態が決勝戦の日に来るかどうかは?
「来たとしたら、偶然です。もし必然的にそれができたら、毎日良いピッチングしてますよ(笑)。でも、その偶然の幅をより広げるために、毎日、努力しているんです」


ソフトボール 上野由岐子